コンセプトConcept

建築はコンセプトが重要

建物のテーマ / Theme

ベスパ写真

建築テーマを見つける。テーマのない建築はありえないと思っています。テーマが確定した時、クライアントは充実して輝いてくるものです。どんな希望も些細な疑問も話し合うこと、専門家の意見を押付けるのでなく、まずは互いにさまざまな話題をもって互いが理解をしあう事。その話合いの中から“テーマ”が見つかります。テーマが確定された時のクライアントは充実した表情をされます。クライアントを今以上に輝かせること、建築設計の仕事の第一歩だと考えています。


多用途な空間 / Flexible

室内写真

消しゴム付鉛筆・ボールペン付ライター・ラジオ付ライト、合理的です。限られた面積の中で多くの要望を詰め込む、あるいはシンプルに仕上げるためには多機能でなければならないと考えています。たとえば、廊下という存在・・廊下とは通路として機能します。けれど歩く事だけに限られた面積を使うのは、とても贅沢なことです。多機能にすれば便利で楽しいフレキシブルな空間へと変わります。常に使い続けられる場所だからこそ、シンプルであることが重要です。幼かった子どももいずれは巣立って行くように、建物はその時間、その時代に相応しい使い方ができるように作ることがとても重要になります。


風土・環境を活かす / Potencial

自然イメージ写真

自然界においては土地に応じた生態系・形があります。それは風土によって生まれたもので、昔の人は風土に逆らわず生きてきました、快適に過ごす知恵は肌で感じ年月をかけて形成された技と言えます。個々に違う敷地に、同じ形式の建物を建てていいのでしょうか。「南斜面・日当り良好」が良い土地という思い込みは不動産価値での判断基準です。区画開発された分譲地であっても其々の特性を理解せずに、画一的なプランで家を造るのは危険だと思っています。環境を知り特性を最大限に生かせること、場所のポテンシャルを考えて周囲と調和するプランニングが必要です。


五感 / Feeling

住まい 床 イメージ写真

ここちよい素材、五感で感じる。人の五感は非常に敏感です。
居心地のいい空間とは、大部分が体感から得られるものです。肌に直接触れる場所はいろいろありますが、特に壁や床は必ず素肌で触れることが多い場所です。材質選びには機能性と併せて質感も十分に考慮しましょう。ドアノブ・手すりなども毎日触れるところです。天井など直接触れない場所であっても自然素材、特に無垢の木はそのもの自体が息をするように温湿度を快適に調節する優れた特性があります。使う人が気持ちよく感じられる良質のものを使用したいものです。